Python:環境設定(Windowsでインストール、VSCodeの操作)
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目次
環境の概要と今回できること
今回できるようになることは、WindowsにPythonを入れて、VSCodeで実行とデバッグができる状態にすることです。
Pythonは読みやすい文法を持つ言語です。プログラム実行の基本はインタプリタで、Windowsでは主にpythonコマンドとして利用します。
VSCodeはエディタ兼軽量なIDE(統合開発環境)です。拡張機能を入れると、Pythonの実行とデバッグに対応できます。
このセクションでは、インストールの確認、VSCodeでのインタプリタ選択、簡単なスクリプトの実行までを丁寧に説明します。
WindowsでのPythonインストール手順
- 公式サイト(python.org)から最新版のインストーラをダウンロードします。
- インストーラ実行時は「Add Python to PATH」にチェックを入れてからインストールします。これにより、コマンドプロンプトやPowerShellでpythonを実行しやすくなります。
- インストール後は、コマンドプロンプトでバージョン確認をします。
判断のポイントとして、複数バージョンを使う場合は、pyランチャー(py -3.10など)やvenv(仮想環境)の利用を検討すると運用しやすいです。
実行コマンド例は、PowerShellまたはcmdで実行します。
python --version
py -3 --version
VSCodeの設定と実行の流れ
- VSCodeをインストール後、拡張機能から「Python」を入れてください。pipは不要ですが、静的解析が欲しい場合はpylintを入れると便利です。
- VSCodeでフォルダを開き、左下のインタプリタ選択からインストール済みのPythonを選んでください。
- ファイルを作成し、右上の実行ボタンまたはF5で実行・デバッグを開始できます。ブレークポイントをクリックで挿入し、変数ウォッチで確認できます。
pylintを入れる場合は、次のようにpipでインストールできます。
pip install pylint
実行は、コマンドでの実行またはVSCodeの実行・デバッグ機能で行えます。
python file.py
判断のポイントとして、VSCodeのPython拡張が提示するインタプリタを使うと、仮想環境の切替が楽になります。
実践コードとデバッグ・1段ステップアップ
最小コードはこちらです。
# sample.py
import sys
import platform
from datetime import datetime
def greet(name):
return f"Hello, {name}. Python {platform.python_version()}"
def main():
name = sys.argv[1] if len(sys.argv) > 1 else "World"
msg = greet(name)
now = datetime.now().isoformat(sep=' ', timespec='seconds')
print(msg)
print("実行時刻:", now)
# 結果を簡単なファイルに保存
with open("sample_output.txt", "w", encoding="utf-8") as f:
f.write(f"{now}\n{msg}\n")
if __name__ == "__main__":
main()
引数で名前を受け取り、挨拶とPythonバージョン、実行時刻を表示します。最後に sample_output.txt に書き出します。
実行方法は、コマンドラインで python sample.py YourName を実行するか、VSCodeでsample.pyを開いてRunまたはF5で実行します。
出力例はこちらです。
Hello, Alice. Python 3.11.2
実行時刻: 2026-01-02 12:34:56
確認方法は、print出力で内容を見ていきます。型も見たい場合は type(msg) を追加して確認します。ファイル出力は、エクスプローラで sample_output.txt が作成されているかを確認します。
よくあるミスとして、pythonコマンドが見つからない(「'python' は内部コマンドではありません」)という表示があります。原因はPATHが通っていないことが多いので、インストーラを再実行して「Add Python to PATH」にチェックして再インストールするか、環境変数にPythonのパスを手動で追加します。
もう一つはインデントミス(IndentationError)です。スペースとタブが混在して起きやすいので、エディタ設定でタブをスペースに統一し、正しい位置にそろえて修正します。
デバッグは、まずprintで値を出す方法が手早いです。VSCodeのデバッガではブレークポイントで停止し、Variablesビューで変数の中身を確認します。loggingを使う場合は、import logging; logging.basicConfig(level=logging.DEBUG) を入れると段階的にログを出せます。
さらに一段ステップアップするなら、このスクリプトをargparse(標準ライブラリ)で引数対応し、例外処理でファイルI/Oエラーを扱うようにすると実用度が上がります。
30秒チェック:
Pythonスクリプト実行時に「moduleが見つかりません」と表示される場合は、まずpipで該当モジュールがインストール済みかを確認し、次にVSCodeで選択しているPythonインタプリタが同じ環境を指しているかを確認します。
注意(ここだけ)
-
ファイルの書き出しは既存の同名ファイルを上書きしますので、重要なファイルと同名にならないファイル名を使うか、上書きしないロジック(存在確認やバックアップ)を実装するとよいです。
要約
Windowsでは公式インストーラで「Add Python to PATH」を有効にすると、コマンド実行がしやすくなります。
VSCodeはPython拡張を使うと、インタプリタの選択とデバッグができます。
簡単なスクリプトを用意すると、バージョン確認・引数処理・ファイル書き出しの基本が学べます。
よくあるトラブルはPATH設定とインデント混在ですので、それぞれの原因と直し方を確認するのがポイントです。
ファイル上書きの挙動は1点だけ要チェックです。