ちょっと楽しいAI活用術:時短と失敗回避の実践例
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目次
AIでログ・エラー調査を初動で速める
結論として、AIにログを要約させると初動の仮説立てが30〜60%速くなります。
長いログを眺めて手が止まることが多いです。原因の候補が多すぎて優先順位が決まらないこともよくあります。
困りごとは、大量ログから原因が掴めず解析開始が遅れることです。解決として、AIに「重要なエラーメッセージ」「発生頻度」「タイムスタンプ範囲」を要約させると進めやすいです。
- 対象期間のログを抽出します。
- 重要箇所だけをAIに渡して要約します。
- 要約から原因候補を洗い出します。
操作例として、ログ抽出コマンドの一例は以下です。
# 直近1時間のエラーだけ抜く例(Linux)
journalctl -u myservice --since "1 hour ago" | grep -i error > recent_errors.log
要チェックの方法として、AIの要約に「該当ログの行番号/タイムスタンプ」を含めるよう指示すると追跡しやすいです。
長文メールを先に要約するように、ログも要旨だけを見る感覚です。
定型メール・返信を半自動化してミスを減らす
困りごとは、定型返信を手で作ると文言のブレや送信ミスが起きやすい点です。
解決として、テンプレート化に加えてAIで文面候補を生成し、確認工数を減らします。
- メーラーのテンプレート機能を開きます。
- 固定文を登録します。
- AIで差分(状況説明部分)を作成して貼り付けます。
操作手順(Gmailのテンプレート機能の使い方)はUI上で完結します。
ちょい自動化として、エディタでスニペット登録をする場合は以下のようにできます。
# VSCode snippet(settings.json内の例)
"SendReply": {
"prefix": "replytmpl",
"body": ["お世話になります。", "$1", "よろしくお願いします。"]
}
要チェックのポイントは、相手先の機密情報をテンプレートに残さないことです。
ちょい自動化でルーチン作業を減らす
困りごとは、繰り返しのファイル整形や定期レポート作成で時間を取られることです。
解決策は、短いスクリプトを用意してAIと組み合わせ、要約と整形を自動化することです。
- 元データのパスを決めます。
- スクリプトで前処理を行います。
- AIに整形ルールを渡し、出力を得ます。
自動化スクリプト例(Python)は次のとおりです。
# simple_process.py
import json, sys
data = open(sys.argv[1]).read()
# ここでAIに渡す前処理を行う(省略)
print("PREPARED_DATA:", data[:200])
チェック方法は、出力の先頭数行(ヘッダ)だけを手動で確認してから全量を実行することです。
避けたい例は、未加工データをそのままAIに渡して不要な変換が入りやすくなることです。原因は前処理が不足しているためです。
よくある失敗と切り分け/判断のポイント
よくある失敗は、AI要約をそのまま真実として扱って誤対応してしまうことです。原因は「要約=検証済み」と誤認してしまう点です。
切り分けは次の手順で進めるとよいです。
- AIの要約から該当するログ行を抽出し、実ログと突合することです。
- 再現手順を簡単に試し、同じ現象が起きるかを確認することです。
判断のポイントは、AIが挙げた原因候補を優先する基準として、再現性と影響範囲の両方を確認できるかを見ることです。
避けたい例として、AIが古いパターンを参照して原因を挙げてしまい、古いバージョンのログを参照していることが原因になる場合があります。この場合は、ログのタイムスタンプとサービスバージョンを照合するとよいです。
注意(ここだけ)
- AIに機密情報や個人情報をそのまま送信しないでください。
要約
- ログ要約は初動を速めるのに役立ちます。
- 定型返信はテンプレートとAIを組み合わせると、ミスを減らしやすくなります。
- 短いスクリプトを用意すると、ルーチン作業を減らせます。
- AIの出力は、元データと突合して検証します。
- 機密情報はAIに送らないことを最優先にします。